たいやきブログ

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チャンピオンズリーグ マンU vs レアル戦から学ぶスタートアップのとるべき戦略

先日、チャンピオンズリーグにてマンUとレアルというサッカー好きにはたまらない一戦があった。
結果はレアルの勝利に終わったわけだが、2戦目にナニがレッドカードをもらうというハプニングがあった。個人的にはあれはレッドじゃないだろと突っ込みたいが、今回はこのカード判定について議論したいわけではない。そのあとのマンUの戦い方に注目をしたい。
なぜなら、あの1点ビハインドになった状態でのマンUの戦い方にスタートアップがとるべき姿が見え隠れしたからだ。

あの試合を知らない人のために、軽く説明をすると、後半ナニがレッドカードで退場になったあと、1点リードしていたマンUはディフェンスを固めざるを得なく、レアルの猛攻をうける。だが、後半21分にモドリッチのものすごいミドルシュートで失点。そのあと後半24分にもう1点を失点しまった。ここであなたがファーガソン監督だったら、どうするだろうか。

当然、1-2のままでは1回戦敗退だ。2点以上とらなくては2回戦に進めないので攻撃をこれまで以上に重視しなくてはいけない。ただ、10人とひとりすくないのでオフェンスを重視するとカウンターでさらに失点する可能性がある。実際、ファーガソン監督は失点覚悟で攻める戦略を取った。まあ、敗退なら1-2も1-3も変わらないので当然といえば当然の戦略なのだが、似たような状況が筆者が所属しているようなスタートアップにもあるのではないかと思ったのだ。

スタートアップはどこもやることに対して圧倒的に人手が足りないものだ。大企業と比較しても、人員のアロケーションの失敗は会社にとってインパクトが大きいとおもう。
やるべきタスクは大きく分けて攻めと守りの2つに分類することができる。ここで、攻めのタスクとは直接的、短期的に利益になるもの、守りのタスクとは間接的、長期的に利益になるものとしよう。スタートアップは資金的に体力が大企業と比較して弱いので、割合は攻めを多くして、2,3年で黒字を目指すのが一般的だ。守りのタスクをやりすぎて黒字化までに体力がなくなり倒産してしまっては元も子もないのである。つまり、ある程度守りを薄くして、それは承知の上でどんどん攻める、例であげたレッドカードで10人になったマンUのような試合運びをすべきなのだ。
例えば、ある機能を追加, 更新, 削除する場合に、すべてのユーザからいい反応を得ることは難しい。100%を追求するあまり、開発スピードが損なわれてしまっては意味がないわけで、ある程度、批判覚悟で80%程度でリリースしてしまったほうがよいわけだ。もちろん、やりすぎるとクレームの荒らしでヘタすると炎上してしまい、立ちなおれない傷を負うこともあるので限度があることは忘れてはいけない。

以上のようなことを、夜な夜な試合を見ながら思っていたのでまとめてみたわけである。